【保存版】市議会議員になって、1年。本当のところ。【長文】

市議会議員として初当選して以来、後1ヶ月で約1年になります。

今日は、1年を振り返る意味でも、今まで書けなかった自分の気持ちや、この1年間の出来事などを思ったままに書こうと思います。


2019年、印西市議会議員選挙の投開票日。

2019年4月21日。この日は印西市議会議員選挙の投開票日。

その前日まで、市政に対する自分の思いを市民の皆様に1日も休みなく訴え続けた。初めての選挙で肉体的にも精神的にも追い込まれた毎日だった。

それが突然、この日は選挙活動が出来ない決まりで、家でじっとしていなければならなかった。

その状態が、ものすごく不安になった。昨日まではあんなに強気だったのに。落ちるかもしれない、いや、受かると1日中2つの考えが浮かんでいた。

お世話になった方が、開票に立ち会うことになった。私は家でちばテレビをつけて、その方からの連絡をじっと待ちながら、ネットの選挙速報ページを何度も更新していた。

第一報、第二報、確定。投票結果が確定して、結果は2721票。まさかの2番目。こんなにも支持してくれた方がいたなんて、全く予想していなかった。

開票に立ち会っていただいた方と近所で落ち合い、開票所の様子を教えてもらった。

2721」、この数字は忘れちゃいけないよ。

そう言われた。支持してくれた方の数は、その日からずっと忘れていない。

市議会議員一期目としての活動がはじまった。

最初の活動は、当選証書授与式。

当選証書授与式のときに、市議会議員に当選した方々と顔を合わせた。

新しい市議会議員は4人誕生した。私以外は皆男性だったが、やはり同期の連帯感は今でもあると思う。

私から見た同期議員の最大の魅力は、誰よりも市民感覚を持ち合わせているところだと思う。

最初の失敗。一般質問

1期目の間に、どんどんチャレンジして、どんどん失敗して学ぼう。

そう思い、6月の本会議でさっそく市へ一般質問(※1)をすることにした。

しかしそこで、すぐに壁にぶつかった。

私にも強い思いがあり、それを実現するために議員となった。しかし、実際は(内容によるが)そう簡単には実現しないことをそこで初めて知ったのだ。

しかし考えてみれば、市が時間をかけて考えた政策や計画を変えようとするのだ。

それを質問の仕方も不慣れで、市との関係も全く理解していない私が、一度質問した位で変えようだなんて甘い考えだった。

市からの回答は、端的に言えばどれもすぐには実現不可、一回目の質問では自分の甘さを痛感して終わった。

良い発見もあった。質問を考える上で、市の政策について調べたり、職員の方に色々教えてもらうことはとても勉強になった。

それから毎回議会で質問するようになり、市へ何かを提案することがとても楽しいと気づいた。

今振り返ると、選挙の過酷さと、次々に起こる事象や不慣れな環境で、少し前まで心が死んでいたように思う。しかし、この政策提案するという楽しさがあったからこそ、議員活動にやりがいを感じていた。


※1 一般質問とは?
市の考え、運営等についての報告、説明を求める場。実際には、その他に議員の思い、考え等が語られることも多い印象があります。 一般質問をやるやらないは自由。

市議会議員の日常

議会は約106日(←当市のある年の例)。議会中やその前は、議会出席や、一般質問の調整、市が提出した議案の審議等を行っている。

しかし議会だけが市議会議員の日常ではない。多くの議員は町内会等、地域に関わる活動をしている。私もその活動を行っている。 

また、入学式や運動会等、市のイベントに来賓として招待していただく事も多いが、地域との繋がりのある議員であれば、様々な地域のイベントに招待される。

私の場合、ほとんどそういった繋がりがなかったので、飛び込みで「手伝わせてください!」と行って実際1日その場にいさせてもらったりもした。知り合いの方がこのイベントに良かったらおいでよ、と新しく声をかけてくれたりすることもあった。地域の方々は、いつも快く受け入れてくれて本当に温かかった。

議員はどんな人がなるの?

議員と聞くと、ぱっと華やかで、みんなのリーダーをやるような人をイメージする。

しかし私の短所は「人見知り」だ。クラスのリーダー的なポジションになったこともない。

長所としては、一度決意したら強いこと最終的にはポジティブなこと

中学の同級生には議員になったことを大抵驚かれる。当時は真面目で大人しかったからだ。

実は中学の同級生で議員になった人がもう一人いる。その人は私よりはるかに偉大で活動的で今もお世話になっているのだが、中学のときは真面目で目立つ方ではなかったらしい。

さらに、高校の同級生にも議員がいるのだが、その子も然り。

もちろん全体的にはリーダータイプの議員の方が多いと感じるが、自分も含め、当時は目立たなかったタイプの子もなるようだ。表面の性格は皆違うが、総じて意思の強い人が議員となっているように感じる。

会社員と議員、何が違った?

議員は会社員に比べて、大変さにより波があるし、個人の裁量が関係するため、会社員の方が労働的には大変であり、議員の方が精神的には大変だと感じる。

(この辺りは環境に慣れたかどうかで大分変ってくると感じるが。)

また、会社員と議員の最大の違いは、選挙のあるなしである。

4年に1度の選挙を考えると、いつまで続けられるのか分からない議員とは不安定なものである。

また、地域によって議員の報酬は全く異なる。

ただ、選挙と議員を経験して、甘い考えで議員になろうとしている人がいるなら、絶対やめるべきだと言いたい。

議員の先輩方を最大に尊敬しているところは、あの選挙を何度も乗り越えてこられた強い心を持っているというところだ。

ちなみに、メンタルが鋼の人は、議員に向いていると思う。

議員になって、何を感じた?

会社員と議員の環境はまるで違った。活動内容もそうだし人間関係も普通では想像できない程違うと思う。

今も沢山失敗しているし、悔しいことも山ほどある。だけど、それ以上に楽しいと思えることがある。目標もある。

それから、全く新しい出会いがある。おそらく議員を目指さなければ一生会うことがなかったであろう人達と沢山繋がる。

尊敬できる生き方をしている人、考え方をしている人、普通に過ごしていたら出会えない知識人。この1年の間に出会った、自分の考え方を変える程の衝撃を受けた人は一人じゃない。そして、そういった方々こそ、聞けば何でも教えてくれる。学べる。

そういった方々との出会いを通して、自分の知識の糧にし、これからもよりよいまちづくりのための政策提案や、市民のために活動していきたい。

さいごに

本当に激動の1年だった。子供達には随分負担をかけた。ごめんね、そしていつも応援してくれてありがとう。

忘れてはいけないのは、お世話になった方、そして応援してくれている方々。

あの時助けてくれたこと、味方になってくれたこと。一言では言い表せないくらい感謝しているし、この御恩は忘れない。

1年に1回でも、ふと「あの議員、きちんと活動してるのかな?」と思ったときに「なんだ、してたんだ」と思われるように、これからは今以上にしっかり活動していきたい。

そして、今感じている、初心を絶対に忘れたくない。この感覚を持ち続けながら議員活動をしていくことをお約束します。


長文になりましたことをお詫び申し上げます。最後までご一読いただきましてありがとうございました!